2.印刷会社の新技術

構造的な不況、需要の減少、環境問題、高齢少子化などなど、印刷業界を取り巻く環境は非常に厳しくなっています。高度成長期からバブル経済期までは従来の受注生産型モデル、大量生産モデルでも成長が約束されていましたが、現在はそうはいきません。印刷業界全体が過当競争にさらされ、各印刷会社が生き残りのために必死になっている情況において、印刷会社はこれからどういった方向に進めばいいのでしょうか。
印刷会社に限らず、競争を勝ち抜く手段として、個性化戦略があります。印刷業界の場合、個性化戦略の一つにオリジナル技術の開発があります。同業他社にない特徴的な技術を持つことで差別化をはかり、企業としての技術力や存在をアピールするのです。
幾つか例を挙げてみましょう。その例の一つが高精細印刷。印刷仕上がりの鮮明度は、通常1インチあたり網点が何個配置されているかで決まります、線/インチの単位(線数)で表します。日本のカラー印刷では175線が標準ですが、一般に300線を超えるものを高精細印刷と言います。印刷の質感が増して、その印刷物を見る側に迫ってくるような効果が生まれます。但し印刷の作業負荷やコストは高くなります。その状態でさらにシールやラベルと言った特殊な加工を施すと作業コストもうなぎ上りです。
高精細印刷以外にも、例えば眺める角度によって色が変わる印刷もあります。紙幣などで御馴染みでしょう。他に樹脂を使った点字印刷、レンズを応用した立体視印刷、夜行インキで暗くても見えるポスター、粘着面にも印刷できるラベル、開くと小冊子になり通常の何倍もの情報量が送れるダイレクトメール、ワンタッチでCDが取り出せるCDケース等たくさんあります。これ以外にも、皆さんは多くの印刷新技術とそれを活用した商品を目にしたことがあるでしょう。

やはりアイデアや効果をすぐ目にすることができる書籍、広告、商品パッケージ等で特に多く見られ、その多くを製本・加工会社が手がけています。また、印刷の分野では、素材やインキ、印刷機、他の印刷方式、ネットワーク技術等との組み合わせによる総合的な技術開発が多くなっています。それ以外に業務管理、生産管理等の各種ソフトや各種アプリケーションソフト等を独自で開発する会社もあり、印刷業の付加価値を高めるためのあらゆる創作や開発が行われているのです。
これらのオリジナル技術やそこから生まれた商品は同業者或いは顧客からの直接注文で引き合いが増えることもありますし、市場で広く認知されることでヒットすることもあります。
最近では紙製のペットボトルやCDケースなどが印刷会社によって開発されたりしています。折からの環境問題への関心もあって、環境問題に対応した様々な商品が印刷会社によって開発される機会も増えていくでしょう。今後こうした流れが定着していけば、印刷業界が社会的な貢献を果たすと共に、印刷業界のイメージアップ、印刷市場の拡大等様々な
効果が期待されるでしょう。

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2017/1/20 更新